さだを探して〜1日目・飛行機内にて

#1日目(3/16)・飛行機内で書いたメモ帳をそのままお送りします.

飛行機が変更になったようで、座席も変わるようだ。
今回の旅は“飛行機に乗り、窓の向こうに見る日本列島を眺める”
ことが目的の半分である。ANAのWEBページで座席予約する段階で
一番窓側の席は全てうまっていた。せめて窓から二つ目の席をと
探していたら、最後尾に窓側二人掛けの席が空いていた。つまりは
通路側の席でありながら、窓側の人がリクライニングシート全開で
寝てくれれば、ほぼ窓際気分という席を予約した。
今回の変更で少し状況が変わり、窓際三人席の通路側になっていた。
窓側の二席は1才くらいの女の子をつれた若い夫婦だ。男一人旅に
とっては少々居づらい。

せめて外の景色をと窓に目をやると、飛行機の翼が画面ど真ん中に
映し出されていた。ボリュームとしてはこの角度からだと3/5は翼で
うまっている。一番窓際に座っているお母さんの膝の上で抱かれた
女の子の後頭部で残りの下1/5もすっぽり見えない。せめて青空をと
残り上1/5を見ようと窓側ばかりに目を向けていると、ただでさえ
あやしい私が隣夫婦の不安を確信的なものにしてしまうと思われ、
まっすぐ前を見ることに努めた。

目の前にはテレビがあった。前の座席裏に据え付けてあるレバーを
ひねると飛び出てくる簡易机の少し上に小さなモニターがはまって
いる。三年前、仕事で飛行機をよく利用していた頃はそのフロアの
お客さん全員が見られる大きなスクリーンが前方があり、離着陸時
には滑走路から飛び上がるシーンをみんなで見られるシステムだった。
修学旅行の学生達は拍手などで盛り上がったものである。それがもう
テレビも一家に一台から一人一台になりつつあるこの現代において、
飛行機のスクリーンも個人個人になったのかと感慨にふけていた。

座席前のポケットに入っていたTVプログラムを見ると、『おくりびと』
や『レッドクリフ Part1』など、DVDが発売されたばかりの映画、
なかには『青い鳥』のようなまだDVD発売前の映画まであった。

『青い鳥』は劇場公開時に観たが、とても新しさを感じた作品だった。
映画は明確な答えなどなくていい。むしろ観終わった後にもその問題に
ついて考え続けることが大事なのではないかということを思い知らされた。
窓の景色も見られなくなったことだし、願ってもない機会だと思い、
離陸後はぜひ拝見しよう思う。

静かに滑走路へ入る。いよいよだ。
目の前のテレビモニターの電源が入らない。どうやら、私だけでは
ないようだ。念じ方が足りないのかと思い、この旅への意気込み等を
ありったけ念じた。うんともすんとも言わない。
離陸後のアナウンスにより、テレビモニターが見られるのは国際線
だけという事実を知る。国内の修学旅行で飛行機を利用する中学・
高校生は大きいスクリーンを通して我々があれだけ盛り上がった
あの興奮をもう味わえないというのか。今の私にではなく、少子化を
むかえるこれからの学生達のためにも、大きなスクリーンをぜひ復活
させて頂きたい。

ふと窓辺に目をやる。真ん中席でお父さんに抱きかかえられた女の子
の頭で窓の景色は視野率0/5になっている。しかも、メモをとっている
姿がめずらしいのか、こちらをじっと見ている。
目があった時、ほほえんでしまった。かわいいお子さんではないか。
隣家族とのわだかまりが一気になくなっていった。子供は偉大だ。
いい旅になりそうだ。
アットホームなこの三人席を、キャビンアテンダントさんはどう見て
いるだろうか。さっきまでは仲の良い夫婦と子供、そして通路側の
不審者。それが今ではどうだ。仲の良い夫婦と子供、そしてお正月に
たまに見かけるお年玉はいつも500円のおっちゃんくらいには見えて
いるに違いない。
そんなことを書いているうちに乗り物酔いをしたようだ。
では目的地、長崎であいましょう。

##2日目(3/17)・3日目(3/18)


(2009年3月23日) ozy-
#101



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