さだを探して〜最終日・長崎空港そして空へ

#3日目(3/18)・長崎空港出発ロビーで書いたメモ帳をそのままお送りします.
##1日目(3/16)・2日目(3/17)

空港に着いたころ、WBC韓国-日本戦1回裏1-0だった。
#第2ラウンド1組(Game4) at 米国サンディエゴ.
しばらく見ていたらあっという間に3-0になり、日本はどんどん
引き離されていた。前回の日韓戦(3/9)も久しぶりに野球をフル
で見た試合だったが日本は1-0で負けていた。
私がLIVEでスポーツを見るとロクなことがない。
以前からうすうすは気付いていたので、テレビを見ずに
こうしてメモをとることにした。

この長崎旅行を振り返ってみたい。まずは食べ物から。
1日目昼頃、長崎についてから、最初に食べたのは皿うどん。
以前『勝手に観光協会・長崎編』でみうらじゅんさんが
「ちゃんぽんよりも皿うどん」と言っていたのを思い出しての
皿うどんだ。

見た感じはおいしそう。ひとくち、うまい。具を見てみよう。
あんかけっぽいタレに包まれた野菜やかまぼこ。長崎らしさを
かもしだしていた。これは、しめじ? それにしては、お腹が大
きい。ぱくっとひとくち。あれ、なんか、遠い記憶がよみがえって
くる。しかも、あまり良くない方向の、ん、保育園、お昼ごはん時、
何かを吐いている私。カキ?
いやいや、まさか。血の気はひいているかもしれないが、ここは
冷静に。とりあえず、今吐かなかったではないか。大丈夫。
ちょっと時間をおこう。

野菜、麺をずずっと食す。うまいうまい。
今のはなかったことにしておこう。さぁ、また出てきた。
カキっぽいやつ。食わず嫌い王のゲストも同じような心境なの
かもしれない。ダメかもしれないが顔には出さないテクニック。
なんとか完食した。もしこれがカキだとしても、この長崎で苦手
をひとつ克服したことになるのではないだろうか。
自分から食べたいとはまったく思わないが。
ホテルに帰り、るるぶ長崎を見ていたら、先程皿うどんを頂いた
お店が載っていた。
「具の中に夏はアサリ、冬は牡蠣」
3月を夏とは呼ばないだろうか。というかアサリ入ってなかったし。
オレ頑張った。ひとつ大人の階段のぼったよ。

2日目のお昼ごはんはカツ丼。めちゃめちゃ歩いた後だったこと
もあり、これから長崎原爆資料館ということで、気合いを入れて
のカツ丼だったのかもしれない。とにかくうまかった。カキも
入ってないし。そういえば、1日目も2日目もお勘定をした時、
店主に同じことを言われた。
「毎度どうも」
確かに私はおみやげの入った紙袋やビニール袋も持っておらず、
カバンはひとつしか手にしていない。私が食べている時にお勘定
をしていた老夫婦には「どちらからいらしたんですか?」と楽し
そうに話していた。おもむろにるるふを広げてみたりもしたが、
信用してはくれなかった。さては今年新調したこのメガネのことか。
そう、この黒縁メガネは何を隠そう、さだまさしさんをイメージ
して選んで買ったのだ。やはり長崎シティ、まっさん効果は絶大だ。
東京から来たよくわからん人もさだ眼鏡があればみんな地元民。

この旅の目的のひとつはまっさんの故郷を訪れることだった。
長崎の川沿いの道をまっさんの『精霊流し』をウォークマンで
聴きながら歩く。“荒川の土手を海援隊『人として』を聴きながら
歩く”企画('05.5.5)に続くパート2ということだ。
1日目・2日目と、まったく音楽のいらない歩きを続けてきたが、
最終日の今日は川沿いをまっさんの歌とともに歩いてみた。
やはり涙が出ていた。『精霊流し』を一曲聴き終わった後、
もうこれはたまらんとウォークマンの電源を切ったが、
歩いても歩いても『精霊流し』が頭から離れず、気付けば
口ずさんでいた。

今日の目的地、ドンドン坂まであっという間だった。
坂を上りきって振り返ると、レンガ造りのまっすぐな坂道・
緑色した小さな街灯・すいこまれるような海、
私が理想とする風景が展開されていた。当たり前のように。
あぁ、帰りたくないと心底思った。
この風景を刻み込むため、ここを長崎最後の目的地と決め、
しばらく途方に暮れた。

アナウンサー
「イチローなんとか返してくれ!」
5回表、イチローが1打点をもぎとった。
点差は韓国・日本3-1、2アウト、1塁イチロー。
このタイミングで飛行機に乗るのか。出発時刻だ。
少なくともこのテレビのまわりにいる日本人の思いはひとつ。


#長崎空港離陸前の飛行機内にて.

帰りの座席は窓際三人席の真ん中。今回は横一列男だらけだ。
「ドキッ」もなにもないが、無難なところだろう。
そして重要な窓方向であるが、一番窓際の席の人がウトウト
眠っているではないか。全体の2/5左斜め下辺りは後頭部で
隠れてはいるが、たぶん見ていてもOKだと思う。
窓辺のおじさんが起きるとパッと前を向き、またウトウト
したのを横目で確認してから窓を見る、という作戦で外の
景色はほとんど見ることができそうだ。ありがとう、窓辺の
おじさん。そして、動き始めた長崎空港付近の街並み、
ありがとう。ジャビット君も見守ってくれている。
#空港でクルクル回っている赤いアンテナっぽいもの.

それより何より、この便は前方にみんなが見られるモニターが
ついているではないか。やはり無くなってはいなかったようだ。
#いろいろあった行きの飛行機(1日目)
もしかしたら、機内の後ろ半分を占めている修学旅行生への
配慮だろうか。ナイスANA。これで離陸時もみんなで盛り上が
れるね。初めて飛行機に乗る生徒には精一杯フォローしてあげ
よう。めちゃくちゃ恐がってると思うから。

飛行機が滑走路に着いた。いよいよ離陸だ。
前方モニターは救命道具の説明ビデオから、滑走路カメラに
切り替わった。真っ直ぐ続く一本道。いやっほーい。
さぁ少しずつスピードを上げていく。
搭乗時に気付いた“ANA666便”というナンバー、欧米的には
なんだか不吉な気がするこの便よ。どうか無事に飛んでくれ。
祈りながらスピードは最高潮へ。
浮かび出す窓は、今おっちゃん起きちゃったけど、斜めに
なってるのはわかった。後ろの修学旅行生たちの拍手と歓声が
聞こえてきそうだ。

ふとモニターを見ると、日本地図。そして、飛行機のアイコンが
私達が今飛んでいる位置を知らせてくれているようだ。今、愛媛
辺りを飛んでるらしい。地図のアングルはさらに上空、アジア地図
に切り替わる。アイコンと地図のバランスで今、四国上なのか中国
上なのかよくわからない。おぉお、今度は3Dバードビューで飛行機
を横から眺めたCG画面に。カメラアングルは飛行機の周りをぐるん
ぐるんまわってる。ハイテクだ。すごいぞANA。ANA SKY VISION。

窓から見える景色は海ばかりだと思っていたら、遠くに白い島
らしきものが見えた。今どこを飛んでいるんだろうとしばらく
外を見ていたら、その島こそ富士山だった。ずっと日本列島の
上を飛んでいたんだ。窓際2つ目だと窓辺をのぞき込むことが
できないので基本的には水平方向しか見られなかったが、この
富士山ショックの時、思わず身を乗り出した。確かに窓下には
街並み広がっていた。うすい緑色が海に見えていたのだろう。
日本はまだまだ緑の多い国なんだなと実感した。

さぁ着陸だ。眼下にあった雲が近づいて、もう真横にある。
地上についたらWBCも結果が出ていることだろう。
“私が見ていなければ勝つ”
この公式よ。またひとつ記録を更新してくれ。


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メモ帳はここで終了しています。全3日分の長い文面でしたが、
最後まで読んで下さってありがとうございました。

ちなみに羽田空港到着直後、ウォークマンのワンセグ機能を
立ち上げると、ちょうど決着がついていました。韓国選手が
マウンドに国旗をかかげていました(Game4結果)


(2009年4月1日) ozy-
#103
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